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女「今日はどんな事件があったの?」 ③

女「今日はどんな事件があったの?」 ① 
女「今日はどんな事件があったの?」 ② の続きです。


ウミガメのスープのSS形式バージョンです。
一応出題編と解答編に分けて投下します。
適当に楽しんでください。
知ってる人はニヤニヤ(゜∀゜)しててください。


ウミガメのスープスレ、ウミガメサイト、友人の出してくれた問題、推理小説などから出していきます


 223 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 11:54:17 ID:kGjLmO0g [1/14]

【出題編:息子を紹介する男】



男「そういえば、おれの知りあいに変な奴がいるんだ」

女「はあ」

男「いつも初対面の人間と会った時には自己紹介をするんだが、決まって息子のことも紹介するんだ」

女「ふむ?」

男「これにはある意図があるらしいんだが、わかるか?」

女「え、ちょっと情報が少ないんじゃ……」

男「そこをうまく埋めていけるかは、お前の腕次第だ」

女「むむう」



 224 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 12:00:32 ID:kGjLmO0g [2/14]

女「その息子さんは、本当に血がつながった実の息子?」

男「ああ、それは間違いない」

女「息子の方が有名人? なんか、子役とか、そういうので」

男「いいや、普通のどこにでもいる子だ」

女「その子は何歳くらいなの?」

男「ええと、もうすぐ4歳になるんじゃなかったのかな」

女「え、意外と小さいんですね」

男「そうか」



 225 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 12:07:30 ID:kGjLmO0g [3/14]

女「んーと、じゃあ、所長もその息子さんを紹介されたんですか?」

男「ああ、一応な」

男「そのおかげで、おれはあいつに頭が上がらないんだ」

女「へえ?」

男「頭が上がらないというか、いや、悪いことができないというか……」

女「なんだか歯切れが悪いですね」

男「まあ、そんな感じだ」

女「それは息子さんだから意味のあることですか?」

男「いいや、意図としては、奥さんでもペットでも構わないはずだ」



 226 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 12:22:10 ID:kGjLmO0g [4/14]

女「それはずっと続けているんですか?」

男「ああ、息子さんが生まれてからずっと続けているらしい」

女「じゃあやっぱり、息子さんだから意味があるのでは?」

男「いや、息子が生まれたから、いい機会だから始めてみよう、みたいな感じだ」

女「始める?」

男「その『紹介』をさ」

女「じゃあ……何かの売り込み?」

男「いや」

女「息子を有名人にしたいとかじゃないんですか?」

男「そういう意図ではないんだ」



 227 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 12:31:24 ID:kGjLmO0g [5/14]

女「え、ちょっと待ってください。生まれてからってことは、ずっと赤ちゃんを連れて回ってるんですか?」

男「お、いい質問だ」

男「そいつは、息子を実際に連れて紹介していたわけではない」

女「ほほう、じゃあ息子の情報だけ?」

男「でもない」

女「となると……写真かなにかで見せる?」

男「そう、正解だ」



 228 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 12:38:40 ID:kGjLmO0g [6/14]

女「写真を見せて紹介するわけですね」

女「『これ、うちの息子なんですよ、可愛いでしょう』みたいに」

男「ああ、そういうことだ」

女「そこにどんな意図が……」

女「その『紹介』は、男にとって利益のあることだった?」

女「それともなんらかのデメリットを打ち消すための物だった?」

男「どちらかというと、前者かな」

男「しかしもっと正確に言うと、これは『転ばぬ先の杖』とも言えるんだ」

女「むむ」



 229 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 12:47:14 ID:kGjLmO0g [7/14]

男「もう少しヒントが欲しい?」

女「んん、お願いします」

男「男の職業が重要、かな」

女「職業ですか」

男「男がこの職業に就いているからこそ、メリットがある、というか」

女「芸能関係?」

男「NO」

女「プロダクション社長とかを想像したんですが」

男「違うんだなあ」



 230 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 12:52:22 ID:kGjLmO0g [8/14]

女「政治関係?」

男「NO」

女「マジシャン?」

男「NO」

女「教育関係!」

男「違う」

女「猟師? 漁師?」

男「違うなあ」

女「ううん、あ、医療関係!」

男「それも違う」



 231 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 12:58:30 ID:kGjLmO0g [9/14]

女「えーっと、えーっと、消防士!」

男「NO」

女「ギャンブラー!」

男「NO」

女「普通のサラリーマン……ってことは」

男「ないな」

女「探偵!」

男「違う、しかし一番近いかもな」

女「あ、じゃあ警察!」

男「ほい、正解」



 232 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 13:10:43 ID:kGjLmO0g [10/14]

女「あ! わかった!」

女「写真の息子っていうのは行方不明の男の子とか?」

男「うーん、違う」

女「事件に関わっている子?」

男「でもない」

女「えーっと、その写真の子は事件に巻き込まれては?」

男「いない、普通に家で安全に暮らしているよ」

女「むむう」

男「奥さんやペットでもいいって言っただろ」

女「あ、そっか」



 233 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 13:20:19 ID:kGjLmO0g [11/14]

男「じゃあちょっと実演してみようか」

女「はあ」

男「この名刺を写真だと仮定すると、だな」

男「あ、これ私の息子なんですよ~」スッ

女「はあ」

男「ほらほら、可愛いでしょう?」ヒラヒラ

女「……はあ」

男「今のは、自己紹介に意味がなかった例ね」

女「へ?」



 234 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 13:29:25 ID:kGjLmO0g [12/14]

男「ほい次」

男「これ私の息子なんですよ~可愛いでしょう?」スッ

男「ほれ、受け取って」

女「え?」ヒョイ

男「どうです? 可愛いでしょう? 自慢の息子なんですよう」

女「はあ」シゲシゲ

男「はっはっは、いやあ親馬鹿でねえ、失礼しました」ヒョイ

女「?」

男「今のは、自己紹介に意味があった例だ」

女「……」



 235 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/19(土) 13:40:05 ID:kGjLmO0g [13/14]

男「さ、わかったか?」

女「えっと、初対面の人にやるんですよね?」

男「ああ」

女「二度目の人には写真を見せる意味は、ない、ですよね?」

男「ああ」

女「で、所長も、これをやられたわけですよね?」

男「……ああ」

女「確かに、悪いことできなくなりますねえ」ニヤニヤ

男「……くっ」



 236 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/19(土) 13:44:00 ID:kGjLmO0g [14/14]

ぶっちゃけ解答は一言で事足ります
解答編、明日の夜に



 237 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/19(土) 13:47:26 ID:c1XrILGI


息子云々のところが下ネタにしか見えない




 240 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/19(土) 17:51:57 ID:34Ox5EqU

たしかにこれは悪いことできないわ



 241 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/20(日) 17:43:57 ID:/sYAt4UI

こういう捜査は実際にあるのかな?
うちの親戚が泥棒に入られたとき指紋取られたって言ってたけど、それもまだ残ってたりすんのかな?



 242 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/20(日) 20:01:14 ID:Y4yqd69I [1/8]

【解答編:息子を紹介する男】



女「その男の人は警察関係」

女「もっと予想すると、鑑識関係の人?」

男「うん、その通り」

女「写真を相手に持たせて、それから返してもらう」

女「見せるだけなら携帯電話でも可能なのに、わざわざ写真にしたのは指紋を採るため、ですね」

男「ああ、正解だ」



 243 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/20(日) 20:10:06 ID:Y4yqd69I [2/8]

女「初対面の人の指紋をこっそり採っておいて、もし事件が起これば照合する、と」

男「ああ」

女「サンプルが多ければ多いほど、特定しやすくなりますもんね」

男「……ああ」

女「所長も指紋のサンプル、採られてるんですねえ」

男「はは、抜け目のないやつだったよ」



 244 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/20(日) 20:25:54 ID:Y4yqd69I [3/8]

女「でもそれって、違法な捜査とかにはならないんですか?」

男「わからん」

男「まあ、こっそりやっていたから正式な捜査方法ではないだろうな」

女「私も知らないうちに指紋を採られたりして……」

男「初対面で写真を見せてくる人間には注意した方がいいぞ」

女「肝に銘じておきます」



 245 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/20(日) 20:33:08 ID:Y4yqd69I [4/8]

【おまけ:庭師の秘密】



男「今のとは関係ない話なんだが、指紋で思い出した話がある」

女「はい? なんですか?」

男「ある豪邸に仕えていた庭師が、主人を縛って金庫の開け方を聞き出し、中身を奪って逃走した事件があったんだ」

女「はあ」

男「しかもその際に一家全員を殺害している」

女「うげ」

男「金庫のある部屋の前には監視カメラがあったんだが、中に入ったのはその庭師だけだったんだ」

男「なのに、金庫内には庭師の指紋とは別に、他の指紋も発見されたんだ」



 246 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/20(日) 20:40:01 ID:Y4yqd69I [5/8]

女「家族の誰のでもないんですか?」

男「ああ」

女「もっと昔に付いた金庫業者の指紋とか?」

男「家族を殺した際に手に付いた血の痕が金庫内にもあったんだが、そのさらに上に指紋が付いていたんだ」

男「つまり、この時に付いた指紋だとしか考えられない」

女「むむ」

男「誰も他に金庫に入っていないのに、指紋が二人分あるんだ」



 247 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/20(日) 20:46:52 ID:Y4yqd69I [6/8]

女「具体的には、どんな指の指紋ですか?」

男「血の付いた両手の指紋は、全部の指が揃っていた」

男「もう一人分の指紋は、不確定だが、指三本分だ」

女「両手プラス指三本か……」

男「確かに、手の指だそうだ」

女「なるほど」

男「わかったか?」ニヤニヤ

女「あり得ないことを除いていけば、最後に残ったものが真実、ですね」

男「ああ」



 248 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/20(日) 20:56:42 ID:Y4yqd69I [7/8]

女「つまり、この指の指紋も、正真正銘庭師の物だった」

男「はは、正解」

女「極々稀にそういう人もいるそうですね」

男「便利か不便かは不明だがなあ」

女「隠して生きていたんでしょうか」

男「それを考えると不便そうだな」

女「私は二本で十分事足りていますけどね」

男「携帯を見ながら本を開き、コーヒーが飲めるぞ」

女「あ、それは便利かも」



 252 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 20:30:24 ID:Moc6ylfY [1/14]

【出題編:背筋に冷たい水を】



カランカラン

男「お、来たな」

女「お邪魔しまーす」

男「お前、彼氏はいないのか」

ゲシッ

女「デリカシーに欠ける物言いですね、訴えますよ」

男「じゃあ今までに……」

ゲシッ

女「過去の男について詮索する所長は嫌いですね、訴えますよ」

男「そ、そこまでか」



 253 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 20:35:20 ID:Moc6ylfY [2/14]

女「なんなんですか、一体」

男「怒って……」

女「怒ってません!!」

男「いや、その、最近の事件の動機がさ、恋愛のもつれというかねじれみたいなモンだったから」

女「参考になるかと思って、ですか?」

男「ああ」

女「私にはうまく答えられないかもしれませんけど、面白い事件の話なら、聞きたいです」



 254 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 20:40:55 ID:Moc6ylfY [3/14]

男「ある男が浴室で殺されていた」

男「死因は絞殺、のどにロープ状のもので絞められた跡が残っていた」

男「そして、裸で冷水のシャワーを浴びせられていた」

女「ふむ」

男「約束の時間になっても彼氏が来ないものだから、その男の彼女が様子を見に来て、死体を発見した、と」

女「ふむふむ」

男「このシャワーの謎が、おれにはよくわからないものだから、お前に聞きたいな、と思ってな」

女「ふむ?」



 255 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 20:46:20 ID:Moc6ylfY [4/14]

女「事件の話は以上ですか?」

男「もっと言おうか?」

女「いえ、じゃあ、自分で解き明かします」

女「男の服はどこに?」

男「部屋に置いてあったようだ」

女「自分で脱いだのでしょうか?」

男「いいや、脱がされたものだ」

女「持ち去られた服やアクセサリーなんかは?」

男「ないな、財布はなくなっていたようだが」

男「ちなみに脱いであった衣服は、パジャマだった」

女「パジャマ……」



 256 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 20:53:54 ID:Moc6ylfY [5/14]

女「その事件、季節はいつなんですか?」

男「真冬だ」

女「死亡推定時刻は?」

男「12時から15時頃だ」

男「ちなみに、女が死体を発見したのは16時ごろだったかな」

女「パジャマでそんな時間まで過ごしていたんですか?」

男「グータラだったのかな」

男「コタツの電源が入っていたようだ」

女「でも彼女との約束があったんですよね?」

男「ああ」



 257 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 21:03:43 ID:Moc6ylfY [6/14]

女「その約束の時刻っていうのは?」

男「13時だ」

女「彼女の方は、3時間も根気強く待ったんですか?」

男「いや、もともと彼氏を待つ間、女友達と遊んでいる予定だったんだ」

女「じゃあ、おかしいなとは思いつつもその人たちと遊んでたんだ」

男「ああ」

女「で、やっぱりおかしいと思って家に行ってみると、死んでた、と」

男「そうだ」

女「連絡は取っていなかったんですか?」

男「いくら電話をかけても出ないから、おかしいなとは思っていた、と女は言ってる」



 258 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 21:10:17 ID:Moc6ylfY [7/14]

女「それ、犯人はまだ捕まってないんですか?」

男「いや、捕まってはいるんだが、その、動機がどうも微妙でなあ」

女「ふうむ」

男「犯人、知りたいか?」

女「え、ええ」

男「どちらを?」

女「はい?」



 259 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 21:20:58 ID:Moc6ylfY [8/14]

男「この事件、被害者に関わっている『犯人』と呼べる人物が二人いるんだ」

女「……共犯ですか?」

男「いや、まったくの別々の人間だ」

女「そんなのが、二人同時にいるんですか?」

女「あ、もしかして彼女以外に二股をかけていて、どちらからも殺された、とか?」

男「いや、他に女の影はなかったようだ」

女「実は彼女が殺していたけど、それを知らずにアリバイ証明を手伝わされた女友達、とか?」

男「いや、この女友達は関係なかった」



 260 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 21:28:15 ID:Moc6ylfY [9/14]

女「ということは彼女が殺したのは合っているんですか?」

男「いや、彼女の方が関わっているのは事実だが、殺したのは別の人間だ」

女「んん?」

男「彼女が部屋に言った時点で、すでに被害者は死んでいた。それは事実のようだ」

女「だけど、この彼女も、事件に関わっている、と?」

男「ああ」



 261 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 21:44:51 ID:Moc6ylfY [10/14]

男「男を殺したのは、押し込み強盗だ」

女「昼間っからですか!?」

男「目立たない場所にある小さなアパートだったからな」

男「そこに侵入したやつが、起きだしてきた男と揉み合いになって殺してしまったんだ」

女「はあ、ついてない人ですね」

男「それで慌てて飛び出したわけだ、財布だけは取っていったようだが」

女「押し込み強盗という割に、やり方がずさんですね」

男「パニックになったんだろうな」

女「で、シャワーを浴びせて、自分の痕跡でも消そうとしたんですかね」

男「いや、違う」



 262 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 21:58:44 ID:Moc6ylfY [11/14]

女「犯人の体毛とか汗とかがついたのでは?」

男「違う、そもそもシャワーを浴びせたのは、強盗じゃないんだ」

女「は?」

女「じゃ、彼女が冷たいシャワーを浴びせたんですか?」

男「そうだ」

女「死体を発見した後で!?」

男「そうだ」

女「痕跡を消すとかではなく?」

男「ああ、別の意図があったんだ」

女「えええ、なにそれ、わかんない」



 263 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 22:05:17 ID:Moc6ylfY [12/14]

男「男は実際には15時に死んでいる」

男「これは強盗の証言からも明らかだ」

女「はあ」

男「しかし、最初女は『そんなはずはない』と主張していた」

男「いったいなにが都合悪いのか、よくわからないのだが……」

女「その彼女の方はすべて自供しているんですか?」

男「ああ、一応な」

女「で、死体にシャワーを浴びせるっていうのは、なにか痕跡を消すためではない、でしたよね?」

男「ああ」

女「じゃあ、死亡推定時刻をずらしたかった?」

男「……ああ、わかるのか?」

女「少し、わかりました」



 264 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/21(月) 22:18:21 ID:Moc6ylfY [13/14]

女「もしかして、強盗が勢い余って殺してしまった被害者は、その時コタツでパジャマで寝ていた?」

男「ああ、そう供述している」

女「15時の段階で」

男「ああ」

女「体調が悪かったか、ただずっと寝ていたのかは……」

男「わからんが、一部証言によると、前日は夜遅くまで友人と飲んでいたらしい」

女「……なるほど」

男「わかったのか?」

女「理解したくはありませんけど、少し、その女の人の気持ちはわかりますね」

男「……おれには……わからんな……」

女「男の人は、そうかもしれませんね」



 268 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/22(火) 00:17:34 ID:fKIgF2Jk [1/2]

ふむ……なんとなくしかわからんが……。
しかし想像通りなんだとしたら、この女も相当怖いな



 269 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/22(火) 03:22:17 ID:9crwTGR.

ホワイダニットがミステリーで軽視、または意図的に排除される理由やね



 270 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/22(火) 19:39:02 ID:t4LwaXfE [1/6]

【解答編:背筋に冷たい水を】



女「女の人は、彼氏を待つ間、女友達と遊んでいたと言いましたよね?」

男「ああ」

女「そこには、多少なりともの優越感があったと思うんです」

女「『彼氏が迎えに来たら失礼するから♪』なんて具合に」

男「……ああ」

女「なのに彼氏はいつまでたっても迎えに来ない、連絡しても応答しない」

女「そうなると、女友達は、彼女のことをどんな目で見るでしょうか」

男「……彼氏にすっぽかされた可愛そうな女、か」

女「ええ、それは彼女にとってとてもつらいことだと思います」



 271 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/22(火) 19:48:02 ID:t4LwaXfE [2/6]

女「そして心配と怒りの感情を持ったまま、彼氏の家に行ってみる」

女「するとまだ温かい彼氏の死体」

女「コタツで、パジャマで」

男「……ああ」

女「こいつは私との約束にちゃんと来るつもりなんてなかったんだ」

女「電話も無視して、コタツでグータラ寝てたんだ」

女「私が友達に憐みの目を向けられている間にも、お気楽に」

男「……ふうむ」



 272 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/22(火) 19:55:53 ID:t4LwaXfE [3/6]

女「いいや、そんなことはないはずだ」

女「こいつは私との約束に間に合うように出かけるはずだったのに、強盗に殺されたから来れなかったんだ」

女「そういう思いで、服を脱がせて、シャワーを浴びさせた」

男「……そんな知識があったのだろうか」

女「少なくとも、彼女との約束に出る前にシャワーを浴びているところを殺されたように見せたかったんでしょうね」

女「それが幸運にも、死亡推定時刻を約束前にまで広げる結果となった、と」

男「不幸中の幸いか」

女「素直に約束に間に合うように起きていれば、殺されることはなかったのに」

男「どのみち不幸ではあるな」



 273 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/22(火) 20:04:28 ID:t4LwaXfE [4/6]

女「男女が逆なら、こんな事件は起こらなかったでしょうね」

男「……男には理解しがたい動機さ」

女「……私だって、100%理解できる動機ではありませんよ」

男「しかし君の推理は、女の自供とほぼ同じだったぞ」

女「ふふん、私の推理力をなめてもらっちゃ困ります」

男「優秀な助手になれそうだな」

女「すでに半分助手のつもりですけどね」



 274 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/22(火) 20:10:43 ID:t4LwaXfE [5/6]

女「所長も女に恨まれて冷水を浴びせられるような真似はしないでくださいね」

男「おい! おれはそんなだらしないことはしないぞ!」

女「どうですかね、平気で約束をすっぽかしたりしそうですけど」

男「馬鹿、そんなことねえってば」

女「じゃあ所長、今度の連休、どこか連れてってください」

男「は?」

女「映画なんていいですねえ、おしゃれなカフェとかも行ってみたいですねえ」

男「……え?」

女「はい、約束ですからね!? すっぽかしちゃだめですからね?」

男「……そんな風に言わなくたって、ちゃんと付き合ってやるって」

女「ふふふ♪」



 277 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/22(火) 21:24:30 ID:fKIgF2Jk [2/2]

当たってた。やっぱ女怖い。
次も楽しみにしてます



 278 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 20:19:14 ID:yjoTnH6k [1/14]

【出題編:寝る前に電気を消して】



カランカラン

男「……おう」

女「……」

男「どした? こんな時間に」

女「……」

男「とりあえず、そこ座んな」

女「……」トスッ

男「新しいタオルどこだったっけなあ」ゴソゴソ



 279 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 20:24:20 ID:yjoTnH6k [2/14]

女「……」ゴシゴシ

男「傘忘れたんか」

女「……うん」ゴシゴシ

男「……親と喧嘩でもしたか」

女「……うん」ゴシゴシ

女「ごめんなさい、こんな遅い時間に」

男「いいけど、ちょっと心配だな」

女「ごめんなさい」

男「親御さんに連絡入れてもいいか?」

女「……うん」シュン



 280 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 20:31:27 ID:yjoTnH6k [3/14]

女「ここに一晩泊まりたいんですけど」

男「……いいけど、ベッドはねえぞ」

女「ソファで十分ですから」

男「……飯は?」

女「食べました」

男「じゃあ、毛布持ってきてやるよ」

女「……はい」



 281 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 20:38:26 ID:yjoTnH6k [4/14]

女「所長、こんな遅くまで仕事してるんですね」

男「今追いかけてる事件が難航してるせいでな」

女「私も、お手伝いできることがあれば……」

男「ヤクザ絡みだ、お前には危険すぎる」

女「……所長、そんな事件に首突っ込んで、死んじゃダメですからね」

男「当たり前だろ、危険と思ったらおれはすぐにシッポ巻いて逃げるぞ」

女「……ふふふ」



 282 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 20:51:59 ID:yjoTnH6k [5/14]

男「ほれ、毛布」バサッ

男「おれも寝るから、電気消してくれ」

女「え? あれ? 所長もいてくれるんですか?」

男「お前一人にすると危ないだろ」

女「所長と一緒だと危ない、とも言えますね」

男「馬鹿」

女「襲ってくれてもいいんですよ?」

男「馬鹿」



 283 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 21:00:34 ID:yjoTnH6k [6/14]

女「……消しますね」カチッ

男「ん」

女「普通こういうとき、電気消すのは男の人の方ですよね」

男「なんの話をしているんだ」

女「私は『恥ずかしいから電気消してね』って言う方ですよね」

男「だからなんの話をしているんだ」

女「……冗談です」

男「……電気にまつわる昔話を思い出した」

男「寝るまでのヒマつぶしにどうだ?」

女「……いつも通りの所長で、ちょっと嬉しいです」



 284 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 21:08:01 ID:yjoTnH6k [7/14]

男「昔々、一人で暮らしている男がいた」

男「その日の仕事を終え、疲れていた男は机でうとうとしてしまった」

女「ほう」

男「はっと目が覚め、ベッドで寝ようと起き上がる」

男「トイレに行って用を足し、電気を消して、今度はベッドできちんと眠りについた」

女「ふむふむ」

男「朝目が覚めて、窓の外を見た男はその光景に愕然とした」

男「自分のしでかしたことの重大さに怖くなり、そこを逃げ出してしまった」

女「?」

男「さて、どういう状況だろうか」



 285 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 21:17:48 ID:yjoTnH6k [8/14]

女「それって昔の話なんですか?」

男「まあ、現代では起こらないような事件だろうな」

女「その事件の犯人は別にいますか?」

男「この男の他に、という意味なら、いないな」

男「そもそも事件とは言ったが、厳密には事故、かな」

女「事故……ですか」

女「では、その男が起こしてしまった事故であって、故意ではないんですね?」

男「ああ、そうだ」



 286 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 21:25:36 ID:yjoTnH6k [9/14]

女「その男は仕事で重大なミスをした」

男「ああ」

女「しかしそれには気づいていなかった」

男「ああ」

男「しかし、朝窓の外を見た時点で、自分のミスに気付いたんだ」

女「仕事の内容が重要ですね?」

男「そうだな」

女「それから、窓の外がどんな状態だったかも?」

男「重要だな」



 287 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 21:32:51 ID:yjoTnH6k [10/14]

女「そのミスっていうのは、『仕事のし忘れ』ですか?」

女「それとも『余計なことをしてしまった』のですか?」

男「ううん、難しい質問だな」

女「どちらとも言える?」

男「あえて言うなら、『余計なことをしたために普段の仕事をしていない』状況になった、かな」

女「ううん」

男「ちなみに、おれはこの仕事をしている奴には会ったことがない」

女「珍しい仕事ですか?」

男「そうだな、割と珍しい仕事だろうな」



 288 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 21:45:54 ID:yjoTnH6k [11/14]

女「窓の外っていうのは、景色ですか? それとも目と鼻の先?」

男「ベランダほど近くはないが、遠い遠い景色というほどでもない」

女「誰かが死んでいた?」

男「ああ、死者もいた」

女「も?」

男「けが人もいた、ということだ」

女「ああ、なるほど」

女「たくさんの被害があった?」

男「ああ」

女「その仕事を放り出して逃げ出すほどの?」

男「逃げ出すほどの大惨事だ」



 289 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 21:55:08 ID:yjoTnH6k [12/14]

女「その人たちは、男のせいで死んだりけがしたりしたわけですね?」

男「ああ」

女「男がうたた寝をしてしまったことも影響している?」

男「だろうな」

男「普通にしていれば、あんなミスは起こさなかっただろう」

女「……うたた寝の後に、男は致命的なミスをしたわけですね?」

男「そうだ」

女「……」



 290 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/26(土) 22:02:21 ID:yjoTnH6k [13/14]

男「わかったのか?」

女「あと一つだけ」

女「その男の仕事場というのは、海辺にありましたか?」

男「正解だ」

女「ふふふ、クイズみたいな事件でしたね」

男「今なら、起こりえないような事件だろ?」

女「そうですね、きっと」



 292 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/26(土) 22:20:37 ID:S7paSObE

乙。
今回のは不思議のア。コちゃんを思い出すな。



 293 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/26(土) 23:38:16 ID:xcjXg1fE

おつ
これはわかった自信ある



 294 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/27(日) 01:03:28 ID:hab5Os3c


回答楽しみだぜー
割と自信ある



 295 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/27(日) 01:42:04 ID:UR3hFSYU

わかったようなわからないような
予想はしたけどそういう仕事があるのかわからないや
解答楽しみ



 296 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/27(日) 22:44:10 ID:Cf3JQXLg [1/8]

【解答編:寝る前に電気を消して】



女「男が窓の外を見ると、衝突して打ち揚げられている船があったんですね」

男「ああ、それも大量に」

女「トイレの後に消してしまった電気というのは、トイレのではなかった」

男「そう、寝ぼけてか間違えてか、『仕事』の電気も消してしまったんだな」

女「そのせいで船が目印を見失い、岸にぶつかってしまった、と」

男「音で起きなかったのかね」

女「男の仕事は、つまり、『灯台守』ですね?」

男「そういうことだ」



 297 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/27(日) 22:50:03 ID:Cf3JQXLg [2/8]

女「今もいるんですかね?」

男「多くは機械が自動で仕事をしてるだろうよ」

女「確かに、私もそんな職業の人とは会ったことありませんね」

男「ゼロってことはないだろうけどな」

女「悲しい事故ですね」

男「間抜けな事故とも言えるぞ」

女「船の人からしたら冗談じゃありませんけどね」

男「灯台は船乗りの大事な道しるべだからなあ」



 298 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/27(日) 22:55:49 ID:Cf3JQXLg [3/8]

女「ふう、すっきりしたので、安心して寝れそうです」

男「だからちょっと簡単な事件にしたんだ」

女「所長、いびきかかないで下さいよ?」

男「おれは大丈夫だよ」

女「おれ『は』ってどういうことですか?」

男「いびきかく女はちょっとね……」

女「むむう、可愛い寝息しかたてませんからっ!」

男「それはそれで困る」

女「うふふ」



 299 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/27(日) 23:02:18 ID:Cf3JQXLg [4/8]

男「……」

女「……」

男「ケンカの原因はなんだったんだ?」

女「……」

男「言いたくないなら、いいんだが」

女「進路のことで、ちょっと」

男「……そうか」

女「はい」

男「じゃあなおさら、ここに来ていることは良くないんじゃないか?」

女「……へへ」



 300 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/27(日) 23:10:29 ID:Cf3JQXLg [5/8]

男「大学にちゃんと通って、世間を知って、それから助手をするのも悪くないと思うぞ?」

女「……ええ」

男「大学に通いながら、今と同じように遊びに来てもいいし」

女「……ええ」

男「大学には若くて元気な男もたくさんいるし」

女「また、そういうこと言う」

男「冗談だよ」

女「悲しいからそういう冗談はなしで」

男「へいへい」



 301 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/27(日) 23:18:47 ID:Cf3JQXLg [6/8]

女「短大にします」

男「……いいのか?」

女「4年も学費払ってもらうのは悪いし」

女「2年のうちにたくさん資格とか取って、探偵に役立つ技術を……」

男「例えば?」

女「栄養士の資格とか」

男「探偵に必要あるか?」

女「この探偵事務所に必要かと」

男「……なるほど」

女「ちゃんと食べてないでしょう?」

男「助かるよ」

女「うふふ」



 302 以下、名無しが深夜にお送りします  2014/07/27(日) 23:24:46 ID:Cf3JQXLg [7/8]

女「ちょっと話したらすっきりしました」

男「そりゃあよかった」

女「明日、それ言って、仲直りします」

男「そうしな」

女「面白い事件のこと、また教えてくださいね」

男「受験勉強に差しさわりのない範囲で、な」

女「……もちろん」

男「なんだ、その間は」

女「なんでもありません」

男「……ほれ、もう寝るぞ」

女「……はあい」

女「おやすみなさい」

男「……ん」



 303 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/27(日) 23:27:53 ID:Cf3JQXLg [8/8]

気づけば次が10編目ですね
どこまでいけることやら ノシ



 304 以下、名無しが深夜にお送りします sage 2014/07/28(月) 03:12:57 ID:Rt1h2aPU

乙です

>>303
いつまでって?
あと700近く残ってるし、パート化も自由なSS深夜VPだぜ?

つまりいつまでも続いて欲しいって事さ
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プロフィール

モルフェ

Author:モルフェ
HAM ◆HAM/FeZ/c2
SS保管庫です。
ここでのSSとは、主に既存のキャラを使わないショートストーリー、ショートショートのことです。
タイトルに歌詞を引用することが多いですが、歌の世界をそのままストーリーにしているという訳ではありません。

個人的なお話はこちら
tv_pops★yahoo.co.jp

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