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【執事と少女】【世界の終わり】など

 1 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/04(月) 12:50:43 ID:Duv9UcD.

男「シチュエーショントーク??」

女「そ」

男「なんだ、それ」

女「んん、簡単に言うと、ある状況や設定の中での会話劇、かな」

男「ふうん??」

女「アクションシーンや移動シーンよりも、会話に重きを置く、みたいな」

男「ダラダラと喋ればいいのか??」

女「そうそう、それも十分シチュエーショントークなの」



 2 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/04(月) 12:53:11 ID:Duv9UcD.

男「例えばファミレスで男女がダラダラ喋ってるのもありか」

女「そうそう」

女「登場人物に凝ってみてもOK」

女「それから、シチュエーション自体をオチに使うってのもありよ」

男「どういうことだ??」

女「つまり、普通のカップルの会話に見せかけて、実は親子でした、とか」

男「人物誤認系か」

女「まあ、深く考えずみんな投下していけばいいと思うよ!!」

男「なるほど、楽しみだ」



 3 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/04(月) 12:57:35 ID:Duv9UcD.

女「あと、適当にタイトルつけてもいいんじゃないかな」

男「【博士とロボット】とか??」

女「【宇宙船にて】とか??」

男「長さは??」

女「一レス完結でもいいし、数レスに渡ってもいいけど、長すぎない方がいいよね」

男「だな」

女「他に質問は」

男「ねえ」

女「じゃあ、そういう感じで、よろしくね」


【執事と少女】

 4 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/04(月) 19:03:01 ID:Duv9UcD.

少女「痛ーい」グスグス

執事「おや、どうされましたか」

少女「転んだー」

執事「そうですか、そういうときは…」

少女「あ、あれね」

少女「痛いの痛いの…」

執事「そうそう」

少女「!!」ニヤリ

少女「じいやに、とんでけー!!」

執事「はっ」スッ

少女「な、なんでよけるの!!」

執事「私も痛いのはいやですから」

少女「ずるい!!」



 5 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/04(月) 19:05:50 ID:Duv9UcD.

少女「とんでけ!!」

執事「はっ」スッ

少女「とんでけ!!」

執事「はっ」スッ

少女「と、とんでけえええええ!!」

執事「はっ」スッ

少女「うふふ、追い詰めたわよう」

執事「し、しまった!!」

少女「覚悟はいいかしら、じいや」

執事「む、むむむ」

少女「とんでけえー!!」

執事「ぐ、ぐああああああああああああああああ」

少女「!?」



 6 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/04(月) 19:08:38 ID:Duv9UcD.

執事「い、痛いいいいいい!!頭が割れるうううううう!!」

少女「え、え」オロオロ

執事「し、死にたくないですお嬢様…私は…私はぁああああ!!」

少女「ご、ごめんねごめんね!!」オロオロ

執事「ぐ、ぐはあぁあっ」

少女「い、痛いの痛いの、私にとんでけー」グスグス

少女「とんで!!私にとんでえ!!」グスグス

執事「冗談です」

少女「もう!!」

執事「ときにお嬢様、お足の方は」

少女「治った」

執事「それはよかった」

執事「でも一応消毒しておきましょうね」

少女「はあい」



【世界の終わり】

 7 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/05(火) 20:52:51 ID:SBaDx9nM

男「はあ、なにか、思いのこしたことはない??」

女「んーあんまり思いつかない」

男「もうすぐ、日が暮れるな」

女「そうだね」

男「あ、こういうのはどう」

女「なあに??」

男「最後に観覧車に乗る」

女「……」

男「微妙??」

女「いいかも、それ」



 8 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/05(火) 20:57:15 ID:SBaDx9nM

男「誰もいないけど、運よく動いてたな」

女「よかった」

男「高いところ、平気??」

女「うん、全然大丈夫」



男「夕日が、綺麗だなあ」

女「ほんと」

男「ロマンチックっていうの??」

女「うん、最高にロマンチック」



 9 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/05(火) 21:01:58 ID:SBaDx9nM

男「なあ知ってる?? 日が暮れたあとの一時間が、一番世界が綺麗だっていう話」

女「知ってる」

男「なんだ」

女「私もその話、観たし」

男「なんだ」

女「でも、確かにそうかもなあって、思うよ」

女「実際綺麗だもんね」

男「ああ」

女「今日は、その景色が見れるのかなあ」

男「さあ、どうだろ」



 10 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/05(火) 21:15:20 ID:SBaDx9nM

女「ねえ、今日はどうして誘ってくれたの??」

男「ん、だって、最後はさ、やっぱ」

女「うん」

男「好きな人と、過ごしたいと思ったから」

女「……」

男「断られたら、一人で、どっか高いところで、叫ぶつもりだった」

女「あはは、なにそれ」

男「来てくれて、嬉しかった」

男「一緒に過ごせて、よかった」

女「うん」



 11 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/05(火) 21:19:55 ID:SBaDx9nM

男「どうして、一緒に来てくれたの」

女「……」

女「言わないと、わからない??」

男「いや、わかるよ」

女「それが答えよ」

男「直接、聞きたい」

女「男の人って、いつもそうよね」

男「そうって??」

女「証拠を欲しがる」

男「ん……」



 12 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/05(火) 21:50:08 ID:SBaDx9nM

女「好きよ」

男「……」

女「世界で、一番」

男「……」

女「これで満足??」

男「最後の一言がなければ最高だった」

女「あはは、残念でした」

男「世界が終わっても、好きだよ」

女「うん、私も、ね」



 13 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/05(火) 21:55:12 ID:SBaDx9nM

男「日が落ちるね」

女「うん」

男「観覧車が終わるのと、夕日が隠れるのと、どっちが早いかな」

女「さあ」

女「あ、夕日の方が早いわ、絶対」

男「どうして」

女「だって、この観覧車、止まらないでしょ??」

男「ああ、そうか」

女「どうせなら、一番高いところで、世界が終わるといいのに」

男「そうだな、確かにそれはそうだ」



 14 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/05(火) 22:06:28 ID:SBaDx9nM

女「ね、こっちに来て」

男「うん」



女「暖かい」

男「うん」

女「優しいにおい」

男「うん」

女「生まれ変わったら、また、逢えますように」

男「叶うよ、きっと」



【夫婦】

 15 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/11(月) 22:52:09 ID:mseo8/i.

女「ねえ、覚えてる??」

男「何を」

女「小学校のときさ、あんたさ、私のこと好きだったじゃん」

男「ん、何の話かな」

女「私が誕生日に家に友だち呼ぶ話をさ、こっそり聞いてたじゃん」

男「黙秘権を行使するね」

女「バリアー」

男「いやバリアー使ってんのおれだし」

女「で、あんときみんな帰った後でこっそり家来てプレゼントくれたじゃん」

男「ん…そうだっけ」

女「手帳」

男「あー」

女「未だに大事に取ってあるんだよ」ゴソゴソ

男「いや使えよ」



 16 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/11(月) 22:58:32 ID:mseo8/i.

女「あれからもう15年くらいかあ」

男「歳をとるのは早いもんだ」

女「ほら見て年号」

男「うわ、世紀末だ」

女「でも嬉しかったんだから」

男「んーうん」

女「えへへー」

男「ん、予定なんも書いてないな」

男「本当に使ってくれてないのか」

女「いや見てよ、私の誕生日のとこ」

男「うん??」

 『最高の誕生日でした』

女「えへへー」

男「照れるわ」



 17 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/11(月) 23:10:24 ID:mseo8/i.

男「今年はなにがいい??」

女「何がいいと思う??」

男「え、この流れで言うと…手帳??」

女「ぶー」

男「なに??」

女「思い出がほしい」

男「はい??」

女「思い出」

男「思い出は…重いでえ」

女「なんで関西弁やねん」

男「あんたもや」

女「…」



 18 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/11(月) 23:19:56 ID:mseo8/i.

女「小学校に連れてって」

男「入れるかなあ」

女「夜でもいいよ」

男「捕まるよ」

女「捕まりそうになったら私の盾になってね」

男「一人で逃げる気かこの鬼」

女「えっへっへ」

男「でもなんでいきなり小学校??」

女「なんだか懐かしい気分になりたいんじゃよ」

男「なんでババア言葉だよ」

女「ババアに謝れ」

男「ごめんなさい」



 19 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/11(月) 23:29:12 ID:mseo8/i.

男「誕生日まだ先だろ」

女「そうだった」

男「おれの方が先だね」

女「…ハッ」

男「忘れてた??」

女「冗談じゃよ」

男「なんでまたババ」

女「ババアに謝れ」

男「ごめんなさい」

女「まあお楽しみに」

男「うん」



 20 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/11(月) 23:35:09 ID:mseo8/i.

女「ふーんふふーん♪」

男「ご機嫌ですね」

女「ご機嫌なのです」

男「なに作ってんの」

女「シチュー」

男「…お前シチュー作れるようになったのか」

女「寒いでしょ、今日」

男「まあ、な」

女「だから一生懸命勉強したんだよ」

男「そりゃあえらい」

女「撫でて」

男「うむ」ナデナデ



 21 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/11(月) 23:49:53 ID:mseo8/i.

女「幸せってなんだろう」

男「おててのしわとしわを合わせて」ピト

女「幸せ…」

女「でもあれってさ、実際『しわ合わせ』だよね」

男「言葉遊びだからいいんだよ」

女「じゃあおてての節と節を合わせて」ピト

男「不幸せ…ダメじゃん!!」

女「私との生活、不幸せ??」

男「んなわけねーだろ」

女「ほら、手を出して」

男「ん」ピト

女「ほらここに、幸せはあったよ」

男「もう一個」ピト

女「超幸せ!!」



【関西女と黒猫】

 22 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/13(水) 22:59:09 ID:riBEr.zY

女「あ、黒猫や」

猫「…」トコトコ

女「可愛いなあ、あんた」

猫「…」

女「毛並みもええなあ、飼い猫かなあ」

猫「…」

女「…なんや、愛想ないなあ」

猫「…にゃー」

女「チーズとか食べる??」

猫「…ありがたく頂こう」

女「わ、喋るんやねえ、あんた」

猫「もう少し驚いたらどうだ」



 23 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/13(水) 23:08:07 ID:riBEr.zY

女「なんであんた喋るん??」

猫「お前はどうなんだ、娘」

猫「お前はなぜ喋れるんだ??」

女「うち??うちはー昔から喋れるでえ」

猫「ならば私も同じだ」

女「ほうか」

猫「納得したか??」

女「まあ、なんとなく」

猫「で、チーズは」

女「ああ、はいはい」ゴソゴソ

猫「にゃー」



 24 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/13(水) 23:15:51 ID:riBEr.zY

女「おいしい??」

猫「うむ、美味だ」モチャモチャ

女「そらよかった」

猫「ときに関西弁娘よ」モチャモチャ

女「関西弁ちゃう、大阪弁や」

猫「それはどう違うのだ」

女「なんとなくや」

猫「ならば大阪弁娘よ、なにか願いはないか」

女「はい??なんて??」

猫「チーズの礼だ、なにか叶えてやろう」

女「はー」



 25 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/13(水) 23:47:58 ID:riBEr.zY

女「あんた神様かなんか??」

猫「まあ、そうだ」

女「へー偉いねんなあ、偉そうやなあ」

猫「えっへん」

猫「いや、偉そうとか言うな」

女「神様かあ、一回会うてみたかったんやあ」

猫「なぜだ??」

女「どうやって地球作ったん??」

猫「む…それは秘密だ、教えられない」

女「ほな神様が持たれへん岩作ってー」

猫「ははは、神が全能でない証明か、面白い娘だ」

女「おもろい??」

猫「ああ」

女「えへへー」



 26 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/13(水) 23:56:05 ID:riBEr.zY

猫「で、願いはあるか??」

女「んー」

猫「なんでもいいぞ、旨いチーズを食べたあとは気分がいいからな」

女「お腹減った」

猫「…ふむ」

女「美味しいもん食いたい」

猫「うむ、では」

ボワワン

女「わー551の豚まんやあ」

猫「ふふふ、どうだ」

女「…大阪イコール551っていう発想てどうなん」

猫「む、お気に召さないか」

女「いや別に、好きやけどさあ」

猫「たこ焼きの方がいいか」

女「いや、たこ焼きも好きやけどさあ」



 27 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/14(木) 00:08:39 ID:Y.ioOUk.

女「まあ、ええか」モグモグ

猫「む、心外だな」

猫「他のものも出してやろうか」

女「あ、全然関係ないねんけどな」

猫「ん」

女「お上品な人は『お腹すいた』言うやろ」

猫「上品??」

女「雑な人は『腹減ったー』言うやろ」

猫「雑??」

女「でもうちは中途半端に『お腹減ったー』言うたやろ」

猫「…ああ」

女「でもさあ、『腹すいた』とは言わんよな、なんでなん??」

猫「知らんわ」



 28 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/14(木) 00:19:17 ID:Y.ioOUk.

女「あれかなあ、逆、裏、対偶みたいな」

猫「…はあ」

女「逆と裏はオッケーやけど対偶はダメ、みたいな」

女「知らんけど」

猫「…正直私にはついていけない話だな」

女「あとあれやな、対偶て聞くとサガット思い出してまうよな」

猫「なんの話だ」

女「対偶対偶対偶アッパカット!!言うてな」

猫「おい話を戻せ、私にはついていけない」

女「あ、わかった」

女「ホモとレズはええけど男女カップルは爆発しろ、みたいな」

猫「わかっていない」

猫「お前の『わかった』は全然わかっていない」



 29 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/14(木) 00:23:28 ID:Y.ioOUk.

女「大阪人はそうやねんで」

女「とりあえず最初に『わかった』て言うとくねん」

猫「なぜだ」

女「枕詞みたいなもんや」

猫「枕詞ね…よくわからんが」

女「ほんで最後に『知らんけど』てつけるねん」

猫「自信がないからか」

女「せや」

猫「どっちもつけなければいいじゃないか」

女「そういうもんやねんて」

猫「はあ、そうか」

女「どしたん」

猫「お前と喋ると少々疲れる」

女「あははーよう言われる」



 31 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/14(木) 22:55:14 ID:Y.ioOUk.

女「おーす」

猫「また来たのか」

女「今日はなあ、なんとなあ、秋刀魚やでえ」

猫「!!」ピクッ

女「食いたいやろ??」

猫「秋刀魚!!秋刀魚だと!!」ピクピクッ

女「けどなあ、持って来られへんかったわあ」

女「うち来たら、あるで」

猫「む」ピクッ

女「秋刀魚食いたきゃあ、うちの子になりぃ」

猫「むむ、この私と取引をしようというのか」ピクピクッ



 32 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/14(木) 23:05:53 ID:Y.ioOUk.

女「うちの子になってくれたら毎日願い叶えてもらえるしなあ」

猫「おっと、すまないが、最大でも3つまでだ」

猫「それ以上は叶えられない決まりでな」

女「あ、そうなん」

猫「ガッカリしたか??」

女「んーでも、まあ、そんなもんやろ」

猫「クールだな」

女「で、秋刀魚食いたいん??いらんの??」

猫「む…頂こう」

女「ほんなら、もううちの子やな」

猫「仕方ない…その願い、叶えてやろう」

女「えへへー」



 33 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/14(木) 23:12:51 ID:Y.ioOUk.

猫「ほれ、早く連れて行け」

女「おう♪」

猫「嬉しそうだな」

女「なあ、名前なんにしよか」

猫「いらん」

女「やっぱタマかな」

猫「いらんて」

女「意表をついてポチ」

女「…も、すでに使い古されたネタやしなあ」

猫「ポチってメジャーなのか!?珍しくないのか!?」

女「まあ、なんでもええわ」

女「はよ帰って秋刀魚食べよ♪」

猫「ああ」



【エレベーター内】

 35 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 14:44:02 ID:M6ZgtEEo

男「参りましたね……」

女「ええ」

男「まあ、警備会社に連絡が行っているはずなので、そんなに時間はかからないでしょうけど……」

女「ええ」

男「しかし、こう真っ暗だと……」

女「真っ暗だと??」

男「不安になりますね」

女「ええ、それは確かに」



 36 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 14:50:21 ID:M6ZgtEEo

男「暗いところは苦手なんですよ」

女「私もですよ」

男「あんまり見えませんね」

女「私も、貴方の輪郭くらいしか……」

男「……」

女「……」

男「暑いですねえ」

女「ええ」



 37 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 14:58:24 ID:M6ZgtEEo

男「ああ、そういえば」

女「はい」

男「あ、えっと、こんな状況で話すような内容じゃないかもしれませんが……」

女「はあ、なんでもどうぞ」

女「暇が潰れますし」

男「でも、すみません、ふと思いついただけで」

女「いいですよ」

男「あの、『企画モノ』でですね、エレベーターに閉じ込められた女性はどうするかを取り扱ったものがあったんですが」

女「はあ、企画モノ……??」

男「こんな風に閉じ込められて、暗くて、2時間も3時間も」

女「はいはい」



 38 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 15:04:33 ID:M6ZgtEEo

男「で、周りの男女がおっぱじめるんですよ」

女「はあ、おっぱじめるんですか」

男「もちろんサクラなんですけどね」

女「……ふむ??」

男「で、その場の雰囲気に乗せられて、ターゲットの女性もおっぱじめちゃうんですよ」

女「はあ、おっぱじめちゃうんですか」

男「それを監視カメラで隠し撮りしてるんですけど」

女「はあ」

男「あれって、やっぱり、ヤラセですよね??」

女「……」

女「あの、一体なんのお話をされているのでしょう??」

男「あ、あの、まずかったですね、こういう話」



 39 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 15:12:15 ID:M6ZgtEEo

女「まずい話だったんですか??」

男「いえ、もうほんと、こんな時だからこそするべきではない話でした」

女「はあ」

男「あの、ただの猥談でした」

女「はあ」

男「……」

女「……猥談だったんですか」

男「すみません」

女「……」



 40 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 15:21:21 ID:M6ZgtEEo

男「ち、違う話をしましょう」

女「……」

男「あ、そ、そういえば、貴方はこのマンションに住んでおられるのですか??」

女「いえ、友人が住んでいるもので」

男「ははあ」

女「それがなにか??」

男「このエレベーターの噂、ご存知ですか??」

女「……いえ」

女「幽霊でも出るんですか??」



 41 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 20:09:41 ID:M6ZgtEEo

男「ええ、かなり有名な話で」

女「あなたはそんなマンションに住んでいて平気なんですか??」

男「僕はオカルトの類は、結構好きなんですよ」

女「はあ、変わった方」

男「夜中になると、真っ赤なワンピースを着た女性が後ろ向きに乗っているそうで」

女「後ろ向きに??」

男「決して顔はこちらに向けないそうです」

女「怖いですね」

男「髪がぶわーっと、長くて」

女「ありがちですね」



 42 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 20:20:29 ID:M6ZgtEEo

男「それから……」

女「赤いハイヒール??」

男「なぜわかったんです」

女「だって、大抵そうじゃないですか」

男「まあ、たしかに」

女「その手の怪談って、ごまんとありますよねえ」

男「お好きではなかったですか」

女「いえ、そんなことはありませんよ」

男「そうですか」

女「赤いワンピースのお話なら、私も一つ、知っています」

男「ほう」



 43 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 20:30:22 ID:M6ZgtEEo

女「その女は、赤いワンピースを着て、夜中にフラフラと徘徊するそうです」

男「はあ」

女「先ほどの貴方のお話と同じ、赤いハイヒールに長い髪」

男「はあ」

女「違うのは、彼女の通る道に赤い足跡が残ることだけです」

男「……」

女「うふふ」

男「それ、幽霊の話なんですか??」

女「あるいは違うかも、知れませんね」



 44 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 20:42:34 ID:M6ZgtEEo

男「……」

女「私が今日どんな服を着ているか、覚えてらっしゃる??」

男「え、えーと」

女「エレベーターが止まる前、一瞬でも見なかったかしら」

男「……白い……」

女「そう、白いワンピース」

男「それがなにか」

女「私ね、3年ほど前に、暴行されたことがあるの」

男「んっ」

女「どこの馬の骨かもわからない、下品な男だった」

男「……」



 45 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 20:50:56 ID:M6ZgtEEo

女「そして、夢中で抵抗しているうちに、相手が脅しに使ったナイフが手に当たったの」

男「まさか」

女「夢中で振り回して、振り回して、気がつくと」

男「……」

女「白かったワンピースが、真っ赤になっていたの」

男「……」

女「それ以来、男性が怖くてね」

女「夜になると、切り裂いて回っているの、男を」

パッ



 46 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 21:07:47 ID:M6ZgtEEo

男「……」

女「あら、電気がつきましたね」

女「復旧するのかしら」

男「……」

女「どうしました??」

男「いえ、その、背筋が、ぞーっとね」

女「楽しんでいただけたかしら」

男「怖かったですよ」

女「猥談のお返しですわ」



 47 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 21:20:00 ID:M6ZgtEEo

男「あれ、あの、君」

女「……あら」

男「成人式以来だね、久しぶり」

女「ほんと、気付かなかったわ」

男「声でわかりそうなものなのに」

女「ね、わからなかったわ」

ウイーン

男「お、動いた」

女「よかった」



 48 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 21:35:01 ID:M6ZgtEEo

ポーン

男「ん、おれはここなんだけど」

女「ね、どこかで飲まない??」

男「ん」

男「友だちのところに行くんじゃ……」

女「いいの、断るから」

男「ん、まあ、久しぶりだし……そうだな、行こうか」

女「うん」

ウイーン



 49 以下、名無しが深夜にお送りします  2012/06/17(日) 21:45:11 ID:M6ZgtEEo

男「ずっと暗かったから目がしぱしぱするな」

女「そうね」

男「さて、どこ行こうか、って」

男「おいおい、お前……」

女「え、なあに」

男「その服、タグがついたまんまじゃん」

女「あら、恥ずかしい」

男「はっは、そそっかしいところは治ってないな」

女「もう、いいじゃない」

女「おろしたてなんだから、仕方ないでしょ

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テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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No title

面白かった!!
最後の落ちがわからんです……

Re: No title

すみません、自分でもわかりにくいなあ、と反省してます。
女の話していた怪談もどきは本当のことで、
わざわざ白いワンピースをおろして今日も獲物を…という話です。

知り合いだったから襲わないのか、この後改めて襲うのか、
それはわかりません。
プロフィール

Author:モルフェ
HAM ◆HAM/FeZ/c2
SS保管庫です。
ここでのSSとは、主に既存のキャラを使わないショートストーリー、ショートショートのことです。
タイトルに歌詞を引用することが多いですが、歌の世界をそのままストーリーにしているという訳ではありません。

個人的なお話はこちら
tv_pops★yahoo.co.jp

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